高校で体験入学の講義をしてから、東海ラジオ。高校の体験入学ってことは、中学3年生が多いってことだよね。15歳、1997年、平成9年生まれかあ…。

ま、それはいいんですが、生まれた時から平成だった彼女たちは(なぜか女子ばかりだったなあ)ボクが小さい頃に触れていたおもちゃとは違うわけで。…あ、小学校の時にはもうウィンドウズが広まっていたのか。ネットなんて当たり前、なのかなあ。そういえば、声の表現に興味を持ったきっかけが初音ミクだったって人もいたなあ。

自分で簡単にアクセスできるから、触れる量も多く、濃くなっていくわけで、それを観聴きしていたら自然と表現の方法は身につくのかもしれない。体験入学でも、けっこう勘のいい子たちが、意外と多いんです。

もちろん、それを磨き上げていかなきゃいけないんだけど、そこまでできているのに、基礎から入っていくのもなんだなあ…と思うんです。ステップをひとつひとつ踏んでいくのではなくて、このステップのこの部分からスタート、っていうやり方もあっていいと思う。

いろんなジャンルに分かれている本があって、それぞれに基礎的なことが書いてあるイメージかな。声がある程度できているひとに、その基礎を教えてもあんまり効果はないので、違うジャンルの基礎を教えてあげたほうが興味を持ってもらえるし、技術も身につくのではと思います。そして、声のことで伸び悩む時にきたら、その時に教えれば…ずいぶん長期計画ですが。

教えてもらう方は当然、どこが弱いかってことは分からないので、こちらがそれを見つけて、アドバイスしてあげるのがこういう仕事なのかなあと思います。