109シネマズ名古屋のIMAXシアターで「アフター・アース」観ました。子どもの成長物語というより、父親として成長する物語に見えたのは、ボクが歳を取ったからかなあ。キタイはもちろん、サイファも成長してるんですよ、キタイの父親として。

アフター・アース – オフィシャルサイト

人類が地球を捨て去り、ほかの惑星へと移住して1,000年が経過した未来。ある宇宙遠征任務からの帰路につく兵士サイファ(ウィル・スミス)と息子のキタイ(ジェイデン・スミス)を乗せた宇宙船にトラブルが発生して機体が破損、緊急シグナルを搭載した尾翼部が地球へと落下する。それを追って地球に宇宙船が不時着するが、ほかのクルーたちは死亡してしまい、サイファも重傷を負ってしまう。帰還に必要な緊急シグナルを捜そうと大自然に足を踏み入れるキタイは、地球の生態系が人類を消し去るために進化していることを知り……。

引用元:映画『アフター・アース』 – シネマトゥデイ

この作品、大人がこれから人生の冒険を始める子どもに向けたメッセージがこめられていると思って観ると、印象が違うよ。

この映画で与えられるミッションを人生に置き換えると「生きていくための基本的な情報は一通り教えた。あとは自分で考えて行きなさい」という父から子へのメッセージになる。

死ぬ寸前のピンチから助かった理由がボクは納得できなかったんです。でも「人生は時に誰かの助けを借りたりするものである。そして、助けを借りられるのはこういう心を持っている人だ」というメッセージだとすると、印象が違う。そうか、これは子どもに聞かせる絵本のような作品でもあるんだ。

この作品は父親が「おい『アフター・アース』観に行くぞ」と息子に言って、黙って見せるといいね。観た直後には分からなくても、息子が大きくなった時にその意味が分かるかもしれない。

ラスト、よかったなあ。あれだけのことをやってのけて、それが自分ひとりの力だと証明されているのに…。自分に取って大事なものが何なのかが分かったんだね。