ミッドランドスクエアシネマで「横道世之介」を観る。計算なく誰かのことを思える、まさに「いいやつ」だから、観ていて嫌味がない。そういう人間だから、誰の心にも残るんでしょうね。

映画『横道世之介』公式サイト

長崎県の港町で生まれ育った横道世之介(高良健吾)は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子(吉高由里子)から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春(伊藤歩)にぞっこんで……。

引用元:映画『横道世之介』 – シネマトゥデイ

世之介のことを忘れる? あんなにインパクトのある奴を忘れるなんて、あるかなあ。いや、世之介は計算で動いていなくて、本当に人のことを思っているからこそ、自然すぎて逆に印象に残らなかったのかも。

いいやつ、変なやつ、素敵なやつ。世之介をどう思っているかは、人によってさまざま。でも、彼を思い出すと、学生の頃の甘酸っぱい、そして、若かったゆえの思い出も一緒に浮かんでくる。

人に何かをする時に理由を見つけるのは意外とめんどくさいです。その時に「いいの! やりたいから、やってるの!」って思いだと、案外楽かもしれないね。

あと、これは完全にボクの勝手な思いですが「そんなものが読めないって言うんだったら、ラジオでしゃべるな!」ってところがありました。鼻濁音的なものですが。でも、実はそのセリフがあることで、作品を観てる人がその原稿のことを気にかけることに成功してるんだよね。さらに、そのセリフはその登場人物の性格も表してると思うんです。だから、あれでいいんですが、なんというか、こう、職業にしていますとね…。はい、もう、本当にボクの勝手な思いですから。