きょうも、とあるハウスメーカーのイベントで、住宅設備のプレゼンテーション。しゃべる仕事の人間であるボクは、こういうものづくりの人たちとの接点がないので、商品ができあがることにただ「すごいなあ…!」と思うんです。

ボクが担当した設備じゃないんだけど、節水シャワーが展示されていました。節水シャワーはどうしても水の勢いが弱くなるから、浴び心地がよくない。そこで、水の中に気泡を混ぜることで従来と変わらない浴び心地になりました、だって! ひええ、すごい!

浴び心地を求めるなんて、日本くらいのものじゃないでしょうか。そして、それに答える商品を作るのも、日本くらいのものじゃないでしょうか。そういったところにこだわる姿勢って、ボクの業界ではなかなか感じることができない。

だから、そちらの業界では当たり前になっているようなことを「すごい!」と驚いて、その気持ちを言葉に乗せるのがボクの仕事かなあ、と思います。

さて、プレゼンテーション。台本はありますが、ボクに任せてくれています。1時間に1回くらいのペースでやっているうちに、だんだん見せ方がつかめてくる。「ここは一回引いた視点の言葉をいれた方がいいな」とか「ここは印象に残るような仕掛けを作った方がいいな」とか。で、それをやってみる。見ている人は理解したように、うなずく。これは気持ちいい。こういうことなら、ボクはできるな。