ミッドランドスクエアシネマで「のぼうの城」を観る。「のぼう様ならしょうがない」と農民に言わせるなんて、なんて人望のある人なんだ!

映画「のぼうの城」オフィシャルサイト

天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。

引用元:映画『のぼうの城』 – シネマトゥデイ

すごいんですよ、のぼう様。本当に「のぼう」なのか、真の意図を持っているのか分からない、不気味な人。本心を見せないところは、高田純次さんと似ているかもしれない。

ボクはこの人の本心は、結局つかめませんでした。何を思って光秀を迎え撃ったのか、あのセリフは建前で、本心は違うところにあるんじゃないか、と考えながら観てたら、映画が終わっちゃった。

あまりやり過ぎるとコントになってしまうんだろうなあ。観ていて「ここ、もうちょっと間を取るか、逆に詰めるかした方が…」と思う所があったんだけど、それをやったら重厚感がなくなって、嘘っぽく見えるのかなあ。

あ、ということはこの作品、ちょっと間違ったら全部が嘘っぽく見えてしまうバランスの難しいものなんだ。ボクが観終わって「嘘だろ、ありえないよ!」と思わなかったのは、きっとそのバランスがちゃんと計算されているものだったからなんだろうな。