東京国立近代美術館で「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」を観る。去年から今年にかけて愛知県美術館でもやってたのに、その噂を聞いたのは終わった直後だった…。

20世紀のアメリカの画家で、塗料をたらして線を描く「ポーリング」の技法で有名になった。今回はイランから「インディアンレッドの地の壁画」がアジア初の展示となった。評価額は200億円だって。200億の絵が、目の前に。

絵というか、線です。塗料を自由にたらして生まれる線や点が生き生きとしていて強烈なエネルギーを発している。それに魅了されて、しばらくじっと観ていた。

この他にも、ポロックの作品が展示されていて、時代を追って観ることができる。小さい頃の影響、ピカソを強く意識した時期を経て生まれた円熟期、そして苦悩しながら次を模索していた晩年と追い、どんな気持ちでこの時期を過ごしていたのかと想像していった。きっと常に新しいものを生み出さなければいけないという気持ちでいたんだろうな。

常設展も観ていたら、4時間も美術館にいた。それだけ作品の数が多かったんだろうな。美術館の情報が全く入ってこないのはもったいないな、と思った。そっちの世界も、ちょっと広げていってみようかな。