金環日食の時って影はどうなるんだろう? と思って、周りが空を見上げる中、地面の観察。

始まった時は太陽の周りに雲があって、欠けている様子が分からない。これじゃ無理かなあ…と思っていると、数秒だけ太陽が顔を出す。もしかしたら観られるかもしれない。

なんとなく、ぼんやりしている町の影。天気が曇りだったからかもしれないけど、影をよーく見ると、濃い部分の周りに薄い影ができている。このせいなのかなあ。

木漏れ日を見ると、三日月のような形になっている。生き物の羽のような形で、ちょっと気持ち悪い。なるほど、こういう形の光になるんだ。

金環日食中の木漏れ日

食の最大である時間には、雲に遮られることもなく影ができていた。ということは、今、太陽はちゃんと出ているってこと? 空を見上げてみようとする。…ダメだ、まぶしくて見上げられない。数十分前はあんなに太陽にかかっていた雲が、この時間だけなくなってる。なんてタイミングだ! 見てみようか…いやいや、この時間にあえて地面を観察するんだ! 空はみんなが見る、ならば地面を観察することの方が意義はあるのでは? と、自分に言い聞かせる。本当は太陽を見るための用意をなんにもしてなかったからなんだけどね。

でも、空ばかりに気を取られてたら、影の様子を見ることはできなかったもんね。火の鳥の羽って、こんな感じかなあと思いました。