109シネマズ名古屋で「ガール」を観る。こんなに気分がすっとする作品とは思わなかった!

大手広告代理店勤務の29歳シングルの由紀子(香里奈)は、恋人(向井理)はいるもののどうもしっくりいかず、仕事も不調だった。30歳を目前にして焦りばかりが日々募っていく。だが、不動産会社に勤める友人の聖子(麻生久美子)や、文具メーカー勤務の容子(吉瀬美智子)、シングルマザーの孝子(板谷由夏)らも同じように悩んでいた。

引用元:映画『ガール』 – シネマトゥデイ

彼女たちの悩みのストレスが臨界点に近づくに連れて、観てる方も気分が重くなってくる。しかし、そこからジェットコースターのように急展開し、その気分がすっきり晴れるような展開に。その構成に拍手を送りました。

いやー、女性が腹をくくったら怖いですよ。男はなんだかんだ言っても、最後の度胸がないもんなんだなあ。予告編にも入ってるコイントスのシーンはそんなことを思いました。

ビックリしたのは、同じ女性の顔が全然違って見えたこと! 優しい時、落ち込んでる時、腹をくくった時、輝いている時でこんなに違うものなのか! そして、ラストで分かる「ガール」に込められた意味、そしてこの映画に出ていた女性みんなが実は主人公なんですよと言いたいようなカット割り。軽い気持ちで観ていたら、ズドンと重い球を投げられました。

小坂容子役の吉瀬美智子さんの「サラリーマンNEO」かと思うような演技には笑わせてもらいました。コントまで行かないギリギリのコミカルな感じ。安西博子役の加藤ローサさんの輝き方はすごかった…! こんなに変わるの! と。平井祐平役の椙社翔馬くんがまた、いい息子を演じるんだ! 竹田博樹役の上地雄輔さんが、いい旦那っぷりでねえ…もう出演する人みんな、役にピッタリはまってるんですよ。

「『ガール』はなんか、キラキラ、かわいー、って感じの映画だろうなあ…」と思っていたボクが、ものすごく間違ってました。観てよかった!