きょうで2月が終わり。シネコンで映画三昧。割引クーポンの期限が切れたり、公開が終わっちゃうものもあったので。ミッドランドスクエアシネマで「レ・ミゼラブル」と「さよならドビュッシー」を観たあと、109シネマズ名古屋で「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観る。ライフ・オブ・パイ、IMAXで上映してるんなら、そっちで観た方がいいもんね。

「レ・ミゼラブル」は、ライムスター宇多丸さんがラジオ番組で「言いたいことがある!」と、ずーっと言っていた作品。その機会がないままなのですが、ボクが観て「あー、こういうこと言いたいのかな…」と感じたことがありました。合ってるかは分かりませんが、映像にするんだったら、もっと映像効果をうまく使ったシーンがあってもいいんじゃないのかなあ。

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1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。

引用元:映画『レ・ミゼラブル』 – シネマトゥデイ

さすがミュージカルで有名な作品だけあって、素晴らしかった。ファンテーヌが工場を追い出された後のシーンはひどいと思ったし、献身的なエボニーヌは辛いだろうなあと思ったり、そして、次から次に展開するストーリーは、ボクも引きこまれた。

でも「はい、次! はい、これ! はい、続きましては!」というように、エピソードを細切れに見せられている感じがしたなあ。ひとつの大舞台があって、そこを役者が動いているという感じ。あ、ミュージカルだから、それでいいのか。

でも、それだったら舞台を観に行ったほうがいいよね。映画なら映画のよさ、って、あると思うんです。例えば、舞台じゃ馬が何メートルも駆けるなんてのはできないから、そういうものを使って「映画ならではのシーン」を作らないといけないんじゃないかなあ。実は、この馬のシーンはあって、そこはボクが一番「おー! 迫力ある!」と思ったところなんだけど。

あ、書いてていま思い出した。一番最初のシーンは、映画ならではだよね。あのシーンをすっかり忘れていた。でも、ああいう大掛かりなものでなくても、ちょっとしたカット割りみたいなことで、観ている人の感情をもっと大きく揺さぶることもできたんじゃないかなあ。

ボクはミュージカルの知識も作品の知識もなく観たのですが、終わって最初の感想が「いいお話だったなあ。でも、ダイジェストを観た気になるのは、なんでだろう?」というものだったんです。そこから考えて思ったのが、映画としての見え方はどうだったのか、ということ。…ライムスター宇多丸さんは、この作品をどう思っているのかなあ。