このサイトの人気コンテンツのひとつ「連想将棋」ですが、連想将棋名人、薄野三月(すすきの・さんげつ)さんから「連想将棋On The Web」の投稿の中から、秀逸なものの解説が届きました。

連想将棋ファンの皆様、こんにちは。連想将棋名人、薄野三月です。

日頃は「連想将棋 On The Web」をご愛顧いただきまして有難うございます。今回は2004年12月に投稿いただいた中からいくつか解説しようと思います。

まずはこちらから。括弧内は投稿いただいた日付と時刻です。

[12/03 13:12] 交番 → 巡査
[12/03 13:30] 巡査 → コップ

このあたりは普通の連想です。素晴らしかったのは次の投稿です。

[12/03 14:23] コップ → 曙

「コップ」から「ミルコ・クロコップ」の発想がとても素敵です。そして、格闘家の中でも「曙」をもってくるあたり、なかなかと言えます。連想将棋はこれが大事です。相手の連想のシナプスを一言で強力につなげる、というのが連想将棋の醍醐味ですから。

では、続いて。

[12/05 01:04] 三匹 → ブーフーウー
[12/05 13:53] ブーフーウー → レンガの家
[12/05 17:21] レンガの家 → 末っ子のこぶた
[12/05 17:35] 末っ子のこぶた → たすかる

おなじみの童話の連想が続いています。ただ、「たすかる」は少しいただけません。動詞を使うと言葉の切れが悪くなります。さらに次の連想がしにくくなるというマイナス点もあります。連想将棋は名詞で進めるのが基本です。しかし、今回は次の投稿者が上手く繋げてくれました。

[12/05 18:49] たすかる → お金

いつもニコニコ、現金主義ですね。おそらくこの言葉をひねり出すのに相当悩まれたことでしょう。連想はさらに続きます。

[12/05 23:47] お金 → ぶた
[12/06 11:09] ぶた → チャーシュー

いい連想です。連想のマグマが溜まっていく、と言いますか、いつか大きな一手が出てきそうな気配です。このように、名詞で繋げていくのが連想将棋の基本です。そして出た次の一手がこちらです。

[12/06 12:54] チャーシュー → ゴルフ

ゴルフのスイングの基本はチャーシューメンです。このことは、漫画「あした天気になあれ」が証明しています。また、万一意味が分からなくても「ゴルフ」から発想を広げればよいのです。大きな一手は相手によって時に外すこともありますが、積極的な攻撃は大事です。

最後に、「連想将棋On The Web」は文字で競う連想将棋です。その性格上、同じ字で違う読みをして連想を広げると言う方法もあります。その例がこちらです。

[12/07 06:53] 全員 → マスゲーム
[12/07 11:01] マスゲーム → 金
[12/07 13:22] 金 → メダル

対局では決して出ることのない譜面です。これはこれで「連想将棋 On The Web」の面白さですね。では、またお会いしましょう。私を唸らせる投稿、お待ちしています。

やっぱり「基本は名詞、言葉は短く」ですね。連想将棋をまだ知らない人、「連想将棋 On The Web」をやってない人は挑戦してみてください。