NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が最終週です。ボクの友人が「DVDになってから観る」と言い始めました。その瞬間、この人にはドラマのあらすじはもちろん、散りばめられている細かい話の数々が言えなくなりました。…いじわるして言ってやろうか。

普段朝の連続テレビ小説を観ない友人にまで「あまちゃん」の噂が届くとは! ボクが「今やってる『あまちゃん』面白いぞ!」ということを知ったのはTwitterでした。「分かる人だけ分かればいい」という、一連の細かい話が流れてきたんです。確か「フレディー・マーキュリーかよ!」の話だったかなあ。

一番ビックリしたのは「生まれたての鹿のよう」の、あのシーンですね。前に「『あまちゃん』の『生まれたてのシカ』笑いました!」って記事を書いたくらいです。アドリブに対してコントのような逃げ方をしたのは衝撃的で、録画していたものを何度も見直しました。

こんなに「あまちゃん」が人気になったのは、宮藤官九郎さんの脚本だからだと思います。宮藤さんならではのセリフ回しはどこか親しみやすいし、それを演じる役者さんたちも「この役を演じるのはこの人しかいないでしょう!」という人ばかり。台本を映像にするためのスタッフの力も、もちろんあります。宮藤さんの世界をみんなで楽しく創っているのが画面から伝わってくるんですよね。

宮藤さんの脚本って「それ言わなくてもいいんじゃない?」と思えるようなセリフが入ってくるんですよね。それがない方が、展開がスムーズなのに。でも、それがあることでボクたちのリアルな生活に近づいているんだろうなって思います。日常会話って、話の筋があちこちにいってますもんね。ボクは「あまちゃん」をそんなふうに観ています。