映画「マグニフィセント・セブン」の舞台の街って、何もないんです。印象的だったのは、教会とサロン、夜に酒を飲むようなところですね。それだけしかなかったんじゃないか、って思うくらい。

映画なんだから、ストーリーに必要ないものは排除するってことは分かる。何もない街でみんな、一生懸命暮らしてる。ようやく作り上げた街を、ボーグはかっさらっていこうとするんだから、素直に「こいつは悪者!」って思える。

アメリカって、そういう国だったことを忘れてた。何もない場所に行って開拓して、街を作り、今の国を作ったのだ。

なーんにもない荒野にポツンとある街。そこは何百年も昔に開拓された街。街と街の間も離れているから、交流なんてのは頻繁にあるわけないだろうし、州警察があるとはいえ、その影響力は強いものではなかっただろう。

生まれてくるのは、自分の街は自分で守る、という考え方。何もないところから作り上げたのなら、やっぱりそれを守り抜くという考えが生まれるのは分かるよなあ。

今の大統領がアメリカファーストを唱えていて、それが国民の半分くらいの支持を得ているというのも、まずは自分たちを守るという考えがあるからだろうな。

余裕が生まれるのは、自分が豊かになってから。自分が豊かでなきゃ、周りを見る余裕なんて、ないもの。よく分かるよ、ホント。ボク、通帳に記載される数字の上下に合わせて視野が変わるもん。

今の視野? 狭い狭い! あーあ、誰か何も言わずに10億くれるっていう、桃太郎電鉄みたいなことしてくれないかしら。