先日、TM NETWORKのライブに行ってきました。リリースされたアルバムはみんな持ってるんだけど、ライブに行ったのは初めて。昔「TM NETWORKはライブではなく、ショーである」というような記事を読んだことがあったんだけど、行って納得。なるほど、こういうことだったのか…!

TM NETWORK 30th Anniversary Special Issue 小室哲哉ぴあ TM編 (ぴあMOOK)

小室哲哉さんはライブ中、ずっと音をコントロールしていました。演奏しているというよりも「コントロールしている」と表現するのがぴったり。午前中に神戸でDJをしてきた小室さんは、このライブが終わった後も名古屋のクラブでDJ。一日中パフォーマンスをしていたんです。小室さん、本当に音楽が好きなんだな。好きでなければできないよね。

いや、もう好きとかどうとかいうレベルは過ぎちゃってて、生活の一部なんだ。ボクたちが食事をするような感覚で、小室さんは音楽を紡いでいるんだよ。ここまでの意識にならないと、クリエイターにはなれないんだろうなあ。

ボクもいっときは「毎日何か書く」ということをやってきたけど、そのペースがとうとう落ちてしまった。「ラジオでしゃべる人間が『書くことがない』なんて言ってどうする!」という気持ちだったんだけど、機会が少なくなってきたことに合わせて、ペースも落ちてしまった。

小室さんはペースが落ちたとき、どうやって回復させるんだろうなあ…と思ったけど、たぶんパフォーマンスで教えてくれてたんだね。ずっとやり続けることだ、って。

ライブの後、クラブにも行きました。1500人を超えるオーディエンスで、身動きが取れない。人の流れに逆らわないでいたら、DJブースの3メートル前にいた。人垣の向こうでチラチラと見える小室さん。人生で一番小室哲哉に近づいた日。技術的ではなく、物理的に。

クラブを出たら、耳鳴りが。ボクの左耳の方向にスピーカーがあって、そこからの音をずーっと受けてたせいだ。こっちも頭を動かせばよかったんだけど、身動きできないし、DJブースをずっと見ていたいし。寝るときも、次の日起きてからも、ずーっと鳴っていた。