109シネマズ名古屋で「ドラゴンボールZ 復活の『F』」を観る。Fがいない間、時代は進んだ。そのことに気づかない、認めたくないFが不憫で、肩入れして観てました。がんばれF。負けるなF! 負けるの分かってるけど。

劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』

破壊神ビルスとの戦闘が終わり、地球には平和が訪れた。ところが、ドラゴンボールを求めて地球に近づいてきたフリーザ軍の残党ソルベとタゴマがフリーザを復活させてしまう。孫悟空たちサイヤ人へのリベンジをす果たすべく、フリーザは地球に新フリーザ軍を送り込み、孫悟飯やピッコロ、クリリンが立ち向かう。そして、悟空とベジータは進化を遂げたフリーザと対峙(たいじ)し……。

引用元:映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 – シネマトゥデイ

フリーザが復活するまでの間、悟空もベジータも、クリリンたちも強くなっている。フリーザはそのことを知らないから、まだ自分が強いと思っている。そこがとても不憫で…。まるで「オレもまだまだ現役で通用するんだ!」と鼻息を荒くしている、時代についていけなくなった定年間近のサラリーマンみたいで…。

だから、ボクはフリーザに肩入れしちゃったよ。「お前がどんだけ強くなったとしても、悟空はとっくにそれ以上のレベルに行っちゃってるんだよ…。」って。さらに「えー! 勝ってるじゃーん!」って審判に抗議したくなるなんて、どんだけボクはフリーザびいきなんだ! 昔はこんなことなかったのに。年を取って自分の力の限界を感じてきたからか? というか、審判って誰だ! どこにいるんだ!

そうやって思えるってことは、キャラクターが立ってるってことなんだろうね。フリーザに限らず、この作品もそれぞれのキャラクターが立っていて、無駄がない。さすが鳥山明さんの脚本。天津飯の「ヤムチャとチャオズは…」のセリフにはビックリしたよ。うん、無駄がない!

テレビアニメをリアルタイムで観てた人には、ちょっと物足りないかも。あの時はお話が全然進まなかったぶん、じっくり楽しめたんだよね。あの時のテンポに比べると、この作品はあっという間にお話が展開する。だから「え、もう終わりなの? もっと楽しみたいー!」って思うかもしれない。

でも、よく思い返してみると、戦闘シーンが少なかったわけじゃないんだよね。むしろ、テレビアニメよりも多彩だった。それがこの作品の見どころ。ただ、どこか余裕のある戦いに見えてしまったのも否めない。それは仕方ないか。フリーザが復活するまでの間、みんな強くなってるんだから。