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名古屋を中心に活動する、ラジオパーソナリティー/スポーツアナウンサー/声優/朗読家。

映画

頭に浮かぶはスーパーマリオ ―映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

2014/07/20

109シネマズ名古屋で「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を観る。生理的に受けつけなかった。いや、嫌いというわけではない。時がループするということに気持ち悪くなったのです。この作品を観ている間、ずっと頭の中に浮かんでいたのは、スーパーマリオブラザーズでした。

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近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。

引用元:映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 - シネマトゥデイ

作品を観ているだけでも、気持ち悪くなった。次に起こることがはっきり分かっているのに、他人は同じことを繰り返しているんだもの。それも、何度も何度もやってくる。実際にこんなことが起こったら…と思うと、その単調さにゾッとする。

でも、少しずつ「正解」にたどり着く努力はするんです。さっきはこれでダメだったから、今度はこれでいってみよう、と。でも、そんなに簡単にたどり着けるわけはなく、行き詰まったら最初からやり直し。そして、また同じことの繰り返し。

この感覚は、テレビゲーム「スーパーマリオブラザーズ」をやっていた時に似ている。走りだすマリオ、敵を倒す。ミスをする。コースの最初や途中に戻される。これまでのことを覚えているので敵を倒しやすくなっている。またミスをする。また戻される…と、ピーチ姫を助け出すために生まれる、膨大なマリオの死体。なんか怖くなっちゃった。

スーパーマリオブラザーズをやってた時だって、果敢に死んでいったわけではないマリオもいっぱいいた。ぼーっとしていてコントロールをミスし、なんでもない穴に落ちてしまうとか、いつもはよけられる敵にぶつかったりとか。この作品のケイジだって、正解探しのトライ中に凡ミスをしている。それは無駄死にだ。命が軽く扱われていると感じる。もちろん、それは正解探しの中で仕方のないことなんだけど、ボクの頭が拒否反応を起こす。そんな簡単に死んじゃっていいの? と。

このストーリーの正解にたどり着くためには、おそらく数えきれない失敗をしているだろう。そのたびに最初からやり直し、根気よく失敗したシーンまで駒を進める。なんて精神力だ! こんな無限地獄、気がおかしくなっても仕方がない。

ストーリーは進むけど、どうしても頭の中にちらつくのは膨大な失敗に伴う死体の数。人生は一回きりの方が精神衛生上よさそうだ。

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