めんどくさいことをしている、と思うものが、非常時ではとても大事だと思った。

20日土曜日に、愛知県東海市の総合防災訓練でアナウンスをしました。今、こういう訓練を行っているということを会場に知らせる、というもの。

地震が起こった、被害状況を報告した、がれきをどかして道を確保した、けが人の手当てをした、消火活動をした、電気を通した、と、タイムラインに沿って進めていく。

そのたびに、責任者がコミュニティ長に「始めます」「終わりました」と、報告をする。いちいち報告するんだ、めんどくさいなあと思ったけど、そう思ったのは平時からみた目だからだ。

非常時の目から見れば、こういう報告が入って状況が把握できれば、何をしたらいいのか分かる、となる。めんどくさい手順が、実は近道なのだ。

災害が起こったら、きっと状況は分からなくなる。それをできるだけ早く把握すること、言い換えれば本部がどれだけ早くマップを描くことができるかは、こういう訓練をしているかどうか、ってことなのだろう。

広域の連携については、こういう訓練が大事な意味を持っているというのが、よく分かりました。炊き出し訓練のカレーライスを食べてお腹がいっぱいになるという楽しみだけではないのだ。

おかわりどうですかって言葉に甘えちゃいましたけどね。

炊き出し訓練のカレーライス