Jリーグ、FC岐阜の監督にラモス瑠偉さんが就任しました。ボクは「ラモスさんだけじゃなあ…」と思ってたんですが、今シーズンの新体制を見て思いました。FC岐阜、本気だ!

天国と地獄―ラモス瑠偉のサッカー戦記 (文春文庫)

FC岐阜は勝てないクラブでした

これまでのFC岐阜は、ちっとも勝てないクラブでした。岐阜市のコミュニティFM、FMわっちでFC岐阜のことについてしゃべる時は、毎週コメントに困ってました。ちっとも勝てないんだもの! 「やっと勝てましたー!」なんて紹介されるプロスポーツチームなんて、サポーターでなければ観に行こうなんて思わないよねえ。

闘将ラモスを招いても、勝てないと思った理由

ラモスさんが監督になるかも、というのは昨シーズンの終盤からささやかれてましたっけ。J2残留ができたら、とか、赤字をどうやって解消するかがクリアになってから、という条件があったと記憶してます。でも、こういう条件がクリアになった時も、ボクは「ラモスさんが監督になっても、変わらないだろうなあ…」と思ってました。

ラモスさんは熱いスピリッツを持った人です。その熱さが選手に伝わるのかどうか、疑問に思ってました。ここまで負けぐせがついているクラブは、いくら熱いスピリッツを持とうとしても、どこか懐疑的になってしまうもの。心のどこか、1%にも満たない部分に、信頼できない部分は残ってしまうものです。

三都主だ! 能活だ! これで「勝てるクラブ」になれる!

リーグ戦を勝っていけば大丈夫だけど、もし負けが続くようになったら大変なことになるぞ…と思っていたのですが、元日本代表の三都主アレサンドロ選手を獲得したり、川口能活選手を獲得したりしたのを見てその不安はなくなりました。

ラモスさんのスピリッツを、移籍してきた選手がうまくクラブに広げることができるから。勝つことに貪欲な人が、クラブにひとりではなく複数いることで、雰囲気が変わってくるはず。

次は観客だ! 観に行ってクラブに収入を!

FC岐阜が勝てるクラブになる土台はできた。次は観に行く人たちの番です。こういう監督や選手が入ってきたのに、観に行かないのはもったいない。どんどん観に行って、クラブの売上に協力しないと意味がない。

魅力のある選手がそろっていても、お金がなかったら契約を結ぶことはできない。結果、勝てるチームではなくなってしまう。FC岐阜が地域に根ざすためには、このタイミングを逃してしまってはいけない。補強して終わり、ではなく、スタジアムに来てもらう工夫をして、入場料収入を上げる努力をしないと。

そう思うのは、名古屋グランパスを見てきたから。勝てなくなって収入が減り、選手を放出せざるを得なくなったから。「勝つことがものすごく大事なんだ」ということを身にしみて分かったからこそ、FC岐阜はこのタイミングでお客さんを集めないといけないと思うのです。