ミッドランドスクエア シネマ2で「ガーディアンズ」を観る。なるほど、これがロシア映画か! アクションを作るんだという気合十分の作品だった。

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映画「ガーディアンズ」公式サイト-GAGA

冷戦下のソ連。違法な遺伝子操作で誕生した、特殊能力を持つ兵士による超人部隊が作られようとしていた。しかし、科学者のクラトフが研究所を爆破し、超人たちも姿を消してしまう。50年後、超人化したクラトフがロシアの崩壊を画策。獣化能力を持つ科学者アルススらかつて行方をくらました4人の超人は、クラトフを倒すため再び集まり、ガーディアンズを結成する。

引用元:映画『ガーディアンズ』 – シネマトゥデイ

ガーディアンズの悲哀の本当のところは、ロシア国民しか分からないかも

遺伝子操作で作られる超人……なんて、どこかで聞いたことがある感じ。でも、冷戦下のソ連で、という舞台設定だと、被験者の人としての尊厳なんてあまりなかったかもという想像をしてしまうのはなんでだろう。

ガーディアンズたちも、自分たちのアイデンティティを取り戻したいという動機があったし、このあたりは、ソヴィエトからロシアになった歴史の真っ只中にいて、生活の変化をリアルに感じた国民でないと深い共感は得られないかもしれない。

アクションを作るのだ! という気合十分の作品

コスチュームデザインや武器はカッコいい。それを使ったアクションシーンもみごたえあった。ほう、ガーディアンの能力を生かした、こんな武器を作ったのかと思ったほど。

そんな中、アルルスはややパワープレイ。まあ、能力が獣のパワーだからね。パワーアップのビジュアルも、非常に分かりやすい。その後人間に戻る時に、分かりやすい突っ込みどころはあったけど。

ストーリーを細かくみていったら、言いたくなることは多い。89分という短い時間なので、展開が急だなあと思うところもある。でも、この作品の観どころって「ロシアでここまでのアクションムービーを作った」ということなんだよね。

ラストシーンを観て「うそ! ホントに!」って思った。作っている人たちの本気度がうかがえる。他のヒーローたちのように、ガーディアンズも愛してあげたい。