Eテレの「SWITCHインタビュー 達人達」で山中伸弥教授が言っていたことで「なるほどなあ」と思ったことがありました。仲間になるための洗礼のようなもの。

山中教授ご自身がアメリカで経験したことを、渡辺謙さんに話していたんだけど、まずはウエルカムな態度で接してきて、そのうち「こいつはできる」と判断されたら全力で叩いてきたり、潰しにかかってくる。そして、それを乗り越えた人が仲間になれる、というステップだったそうだ。

ボクが思ったのは、全力で叩いてきたり潰しにくるってのは、このくらいのレベルがないと困る、っていう意思表示なんじゃないかってこと。コミュニティーに入るための試練のようなものじゃないか、ってこと。

研究もある意味、職人の世界。レベルの低い者がいられるほど甘くない。できない人に対して手取り足取り教えていたら、共倒れになってしまうかもしれない。

ついてこられなくなって落ちこぼれても、それはその人の能力の問題だから、こちらは関係ないよ、という世界なんだろうなあ。そういう環境って、魅力的なような、怖いような…。


山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた