今の事務所に入って、23年目になります。……あ、今の事務所になってからは7年目ですか。

事務所の移籍は経験したことないのに、キャリアと所属年数が合ってませんが、まあ、その話は気になったら個別にお話します。ましてや、ボクの場合は16歳から高校野球の実況をやってるんだから、キャリアは27年目ということにしても、おかしくない。こういうことのキャリアってのは、学校生活みたいにピシッと決まってるもんじゃないしね。

そんなことはどうでもよくて、長いことやってる、って話をしたくて。で、名古屋で長いことやってると、それはもう、いろんなジャンルの依頼がやってくる。

その中でも、テレビショッピングのナビゲーターとか、住宅設備のプレゼンテーションなんてのは、ボクのキャリアでも異質。ここまでモノを売ることに近づいた依頼は、あんまりない。

異質である、モノを売るというキャリア

テレビカメラの前でモノを売るためにしゃべったり、住宅フェアの見学に来た人に商品の特徴をしゃべったりしてました。ボクのしゃべりが、ダイレクトに購入につながるのは、正直怖かったですよ。

だって、ボク、そこの社員じゃないですもん。商品を売った後の責任は取れませんからね。まあ、だからこそ真剣に、というか、誠意を込めてしゃべってましたけどね。中途半端な気持ちでやるのは、失礼だもん。

ありがたいことに、テレビショッピングでは生放送中に「売れてるよ」って、幹部クラスの方から声をかけられたこともあったし、プレゼンテーションでは「分かりやすい説明ですね」って声をかけられたこともあった。

魅力を引き出すしゃべり、っていうのは、ボクなりに身につけてますからね。そのスキルがお役に立ってよかった、と思ってます。

ラジオのスキルが、モノを売ることに役立った

ラジオって、限られた時間の中で言いたいことをいうってメディアですからね。その商品が持っている魅力のいくつかのうち、どこに焦点を当てて、どこを簡略化するかっていうのは、身についたスキルだと思う。テレビだと、もっと短い時間になると思うんだけど。

テレビショッピングも住宅設備のプレゼンテーションも、この時間はどこに焦点を当てるかということを意識したからこそ、分かりやすく、顧客訴求力のあるしゃべりができたのかな。

そこで思ったのは、このスキルを、商品販売に困っている人に伝えられるんじゃないかってこと。

このスキルを教える講座って、需要あるかもね

その商品に携わってる人は、距離が近くなっちゃうから、魅力がいっぱい見えすぎちゃう。ボクのような人間がやや遠目の視点から見れば、魅力を整理することができる。

それに、魅力をどういう順番で伝えればいいかってことも分かる。こっちの魅力が伝わってなければもうひとつの魅力はよく分かりませんよ、ってことも、開発に近くなくて、話の構成を組み立てられる人ならではのスキルだ。

商品だけじゃない。面接のような、自分の魅力をアピールする場面だって役に立つかも。自分自身だって、面接の場面では商品ですからね。ボクがレクチャーの時によく取り上げる自己紹介のやり方が当てはまりそうだ。

「伝えたいものを伝えられるようにする話し方講座」ということで、どうだろう。モノを売る人こそ、こういうスキルを知りたいんじゃないかなあ。

受講する人も、真剣になるだろうなあ。商品を売りたいっていう明確な目標があるもんね。売りたいモノの魅力を話の構成に落とし込んで、そこから台本をつくっていくっていうやり方かな。受講生の数だけアプローチは違うね。このやり方だと。

料金は、ヘアサロンに行くくらいのイメージかな。言葉をカットして、見た目も気持ちもスッキリする、ってことで。よし、いろんな人にこの企画を聞いてみよう。

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