2016年3月31日は、ふたつの番組が区切りとなりました。「ライオンのごきげんよう」が終わり「報道ステーション」のキャスターが変わる。小堺さんと古舘さん。どうしても観たかった、ふたりの司会者のあいさつ。

小堺さんは「番組が始まるのはドッキリだと思った」と語り、古舘さんは番組を降板する理由や言葉で伝えるということの思いを、あの名口調で語った。

ずっとそこにあったものがなくなるという寂しさ。「だったら毎回欠かさず観てろよ。だから終わるんだろ」なんて意見もあるけど、観てなくたって、そこにあるという安心感があるよね。

この3月に、どれだけの番組が終わったんだろう。どれだけのMCやパーソナリティーが降板したんだろう。どれだけの「ありがとうございました」が聞かれたんだろう。

奇しくも、ボクも「ありがとうございました」を言った側だからね、今回は。番組が終わることで
「ありがとうございました」を言える人ってのは、いそうでいない。まず、番組を持てるかってことでフィルターがかかるもんね。

ありがたいことに、ボクはまだ「ありがとうございました」を言えるチャンスをいただいている。最後の最後に「ありがとうございました」を言う時は、どんな思いなんだろう。気持ちよく言えるように、悔いなくやっていこう。


いつだってごきげんよう~小堺一機が学んだ会話術~


喋らなければ負けだよ (青春新書インテリジェンス)