TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「幕が上がる」を観る。最初のシーンを観ていて「なんか、ゆるいなあ」と感じたんです。スクリーンから緊張感がない。しょうもないコメディーがこれからずっと続くのか…と思ってたら違った! いい青春ムービーだった!

映画『幕が上がる』公式サイト

地方都市の県立富士ケ丘高等学校2年生の高橋さおり(百田夏菜子)は、部長を務める演劇部最後の1年を迎えようとしていた。それぞれに個性豊かな部員たちと共に年に1度の大会、地区大会突破を目標に稽古に励む中、元学生演劇の女王だという吉岡先生(黒木華)が赴任してくる。吉岡の指導の下、全国大会出場を目指し彼女たちの演劇に打ちこむ日々が始まる。

引用元:映画『幕が上がる』 – シネマトゥデイ

吉岡先生がやってきてから、ゆるかった空気がピリッとし始める。生徒たちの目が輝き、歩み始める。最初のシーンのあの空気は、この感じをつくるための振りだったのか!

高校3年生の大会は「高校生活最後」と言われることが多い。高校野球は甲子園での全国大会だけじゃなくて、地方大会から盛り上がるもんね。学年でもモテる部類に入るレギュラー選手に憧れる女子生徒、負けた後、球場の外では「センパイ、お疲れ様でした」と泣きながら伝える後輩マネージャー…。

ボクが放送部に入っていた高校生の時、それを横で見ながら球場を後にしてました。縁があって、地元のケーブルテレビで実況させてもらってたんだけど「同じ高校生でも、環境が全然違うなあ」って思ったもんです。あっちが華やか系ならば、こっちは言うならば、縁の下の力持ち系。

それでも、放送部にだって全国大会があって、それに向かって練習を積み重ねるんです。文化系の部活だって高校生活最後の大会があるんですよ。この作品では演劇部ですが、全国大会のシステムって、あんな感じなんだね。

演じているももいろクローバーZのみなさんもよかった。予告編だけ観るとももクロっぽいなあと感じるけど、全編を観るとそんなことないですよ。