TOHOシネマズ東浦で「オリエント急行殺人事件」を観る。すごく丁寧。登場人物たちが背負ってきた人生の演じられ方も、オリエント急行の内装も。

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映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト

トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)が刺殺体で発見される。偶然列車に乗り合わせていた探偵のエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。乗客のゲアハルト・ハードマン教授(ウィレム・デフォー)やドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、キャロライン・ハバード(ミシェル・ファイファー)らに聞き取りを行うポアロだったが……。

引用元:映画『オリエント急行殺人事件』 – シネマトゥデイ

ポアロの性格やオリエント急行を丁寧に描いている

「あ、これって、ポアロの話か!」というくらい、この有名な話を知らなかったボク。ほー、ポアロって、こういう性格なのかと思える、冒頭のシーン。数々の小説でできあがったポアロという人物像が、冒頭の短い時間でしっかり描かれている。

そんなポアロの性格を描きながら事件を解決した後に、今回の話の舞台であるオリエント急行に乗り込むことになる。そこがまた、丁寧に描いているんだ、これが。

食堂車の内装や使われているグラスや皿、出されるメニューから醸し出される高級感。ここをごまかしてはいけない、という作り手の思いが伝わってくる。

登場人物が背負ってきた人生が分かる、役者陣の演技

そこを舞台に演じる役者陣。役を演じるには、その役がこれまでどういう人生を歩んできたかを想像すると聞いたことがあるけど、それをここまで痛烈に感じるとは思わなかった。

ストーリーを知っていたら、こんなことは思わなかったかもしれない。ストーリーを知らなかったので、もう一回観たいと思った。今度は役の作り込みの細かいところまで感じることができるだろう。