前夜、眠れない夜を過ごす。心配事ではなく、きのう起きたのが昼1時だもん。寝られるわけがない。それでもうまい具合に朝起きられたので、体内時計は元に戻りそうだ。

ゆるゆると過ごして、夕方から、東海ラジオ。夕方の番組では競艇の払い戻しを読むだけなんだけど、きょうは特別に居残らせていただく。

ボクらの業界では、いわゆるタレント切りが多くなってアナウンサーさんに仕事を取られている状況。そんな状況をどう思いますか? とパーソナリティーさんに聞かれたので、隣に座ってた後輩を見ながら言ってみました。

「いやー、でもこういうのが出てるくらいだからダメなんじゃないかなあ。ボクらもがんばんないとなー、ってね」

がんばってんだけどね。その努力が目に見えない。それはダメでしょう。結果がすべてだから。あまりにも目についちゃったんで、公開処刑をやっちゃいました。

ボクはおかげさまで一年半前にヒヤッとさせていただいたんで、切られる怖さは経験済み。だからこそ危機感が生まれたわけで、そういう目から見たら、やっぱり心構えがぬるい。まだまだぬるいボクが見てそう思うんだから、相当だと思う。

そう思ったのは、工藤公康著「現役力」を読んだから。

横浜ベイスターズの工藤公康投手は、今年46歳で現役。現役を続けるために必要だと考えていることが綴られてます。

その中で一番心に残ったのは「気づくこと、それが未来を分ける残酷な境界線」という項目。気づくことができなかったら、こぼれ落ちるんです。残酷です。

でも、これはボクらのような仕事だけじゃなくて、どんな仕事にも当てはまると思います。だから本になるんだろうし。

でも、後輩を教えるということで工藤投手とボクが違うのは、手の内を全部明かしちゃうところ。「このためにはこう、だからこう」と、本人に考えてほしいところも言っちゃうところ。ボクとしては数ある方程式のひとつを公開してるつもりなんだけど、それでいいと思ってます。だって、身につくかどうかは結局、本人が気づいたかどうかなんだもん。