明日の衆議院選挙の前にどうしても読んでおきたかった「ウェブで政治を動かす!」を読み終える。ウェブを使った選挙の解禁を言う前に、普段からウェブを使って有権者とコミュニケーションを取ることが大事なんじゃないか、そして、有権者も気軽に政治家にコミュニケーションを取っておくことが大事なんじゃないか、と思いました。

ネットを使った選挙、というとボクは、インターネットでクリックして一票というような、技術を使ったものをイメージしてました。選挙公報もネットにアップされていていつでも見ることができて、候補者の遊説日程もサイトでチェック、というように。でも、この本を読んで「ウェブを使った政治ってのは、そういうことだけじゃないんだ」と思いました。

動員の革命の事例を読むと、ほら、民衆の声がパワーを生むんだよって気持ちになるけど、次に展開する政治家のネットの使い方を読んで「あ、選挙の時だけネットを使うんじゃないんだ、普段からネットを使った政治活動をしていると、有権者とのつながりが強くなるんだ、そして、有権者も政治家の顔が見えるようになるんだ」という考えになりました。

ネットはコミュニケーションツールとして優れているから、普段から政治家と有権者とのつながりを作っていくことができるんです。そこから政治家の活動を見て支持を決めることもできるし、政治家は有権者の声を聞くことができる。

ネット投票の解禁を求める声もあるけど、まずは普段からネットを使っていくことから始めればいいんじゃないかなあ。選挙が公示されて更新ができなくなっても、それまでに作っていたつながりがきっとパワーを生んでくれるはずだから。

そして、有権者も政治家が作ったアカウントを見ていけば、政治家を選ぶ時に参考になるんだよね。解禁する前にそういう整備をしておかないと、意味が薄いものになるかもしれないなあ。