今月中に観たい映画は「レ・ミゼラブル」「さよならドビュッシー」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」それに「脳男」。一週間のスケジュールを綿密に組み立て、月曜に「レ・ミゼラブル」と「さよならドビュッシー」を観て、木曜に「脳男」と「ライフ・オブ・パイ」を観ることにする。

起きたら「レ・ミゼラブル」を観られるかどうか、ギリギリの時間…。組み立てたスケジュールを破棄。木曜に3本観る、というスケジュールに変更。ということで、ミッドランドスクエアシネマで「脳男」を観る。いや…すごい作品でした。どのシーンにも無駄がなくて、主な登場人物の行動にもすべて裏付けがある。そして、最後の最後に示される、届かなかった愛と、届いた愛。

残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋(江口洋介)は犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけ。共犯者と見なされた一郎は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始めるが……。

引用元:映画『脳男』 – シネマトゥデイ

この作品を観る覚悟は予告編で試されます。無差別連続爆破事件のひとつをダイジェストで見せますが、その残忍なやり方に「観たくない!」って思う人もいるでしょう。でも、観続けて行くとひとつのテーマが浮かんでくる。

ボクは広い意味の「愛」と読み取りました。いろんな表現方法だったけど、誰かのために自分が行動を起こすということ。そして、それに応えたり、そうでなかったり。

一回観ただけではこの作品の強烈さにやられるだけかもしれない。何回か観ると、それぞれがどう思って行動しているかを冷静に観ることができるかも。

そして、二階堂ふみサンと染谷将太さんの「ヒミズ」コンビは相変わらずすごい演技をするよねえ…。もちろん、生田斗真さんも。目だけで演技してたと言ってもいいんじゃないの? 「脳男」は、ボクが今年観た中でオススメできる作品でした。…あ、あの残忍なシーンをクリアできるかどうか、ですが。