(もし「草彅」の右側がおかしかったらごめんなさい。「草なぎ」と読み替えてください)

Facebook や Twitter で「SMAPの草彅くん、鼻濁音を知らないのか…」というものをちらほら観ました。どうやら、テレビ番組「SMAP がんばりますっ!! 2013」で草彅剛さんがアナウンサーに挑戦したらしい。その時の様子なんでしょうね。アナウンスを勉強する人にとって、鼻濁音は早い段階で訪れる難関ですよね。ボクがアナウンスを勉強する人に鼻濁音を教える時には、こんなふうにしています。

よく「鼻にかけて声を出す」と教えられますが、これを意識しちゃうと鼻濁音にならないものもやっちゃう恐れがあるんだよね。だから「どうした、鼻詰まったか?」という感じになってしまうんです。

なので「鼻から声を出す」というようにボクは言ってます。えっ、鼻から声を? と思うかもしれないけど、ナ行は鼻から声が出てるんですよ。試しに、鼻をつまんで「ナニヌネノ」と言ってみると、小鼻がぷくっとふくらみ、声が出ません。これが、鼻から声が出ている証拠。

「ナニヌネノ」の感じで「ガギグゲゴ」と言ってみると、きれいな鼻濁音になります。初めて接する「鼻にかけて声を出す」という表現で、意識し過ぎちゃうんですよね。

ちなみに、どんな時に鼻濁音になるかと言うと、大ざっぱに言って、言葉の頭につくものと外国の言葉以外のガ行は全部鼻濁音です。

そして、これにあてはまらない「例外」もいろいろありますが、まあ、こんな感じで覚えておけばいいでしょう。

鼻濁音は、日本語の持つやわらかい感じを出すのに必要なものだとボクは思ってます。このくらい鼻から声が出るのか、と検討がつけば、鼻にかかりすぎない鼻濁音になりますよ。

こんな感じで、ボクがアナウンス教室を開いている時は教えております。興味のある人はいつでも連絡ください。あと、こういうアナウンスメント以外の声での表現について、有料メルマガで書いておりますので、よろしければどうぞ。

折出けんいちの「アナウンスフィーバー!」