この夏の参議院選挙からネットを使った選挙運動が解禁、ということで対策を進めていくようですが、ちょっと待って、これって、これまで期間中の更新が認められるって程度のことじゃないの? 選挙期間中だけネットを使っても意味がないと思うんだけど。ネットの選挙活動でも、必要なのはこれまでの活動のアーカイブでしょ?

ボクがもしネット選挙対策をすることになったら、ウェブサイトのトップページには、今度の選挙の争点になりそうなものについて、その人の考えをまとめたものをアップします。そして、アドレスを徹底的に告知します。選挙期間中は、演説をする場所を随時、Twitter に書き込みます。

ただ、Twitter に書き込んだところで人が集まるとは思いません。やっぱり、常日頃からフォロワーを増やしてないと力を発揮しないんですよね。これからアカウントを取って、今度の参議院選挙に備えるということなら、相当ツイートしないと。

ラジオに例えたら、その局で初めて番組を持ったパーソナリティーが、3ヶ月後のレーティングでいい結果を残さなければいけないようなもの。短期間でラジオの前の人たちに自分から溶け込んでいかないといけないんだから、それは大変だ。

選挙の時だけネットを使ったってダメですよね。常にネットの世界に自分のパーソナリティーを残していかないと。政治的なことでなくても、作っていない自分の姿をアップすればいいんです。いや、そういうものがないと、パーソナリティーが見えない。

ネットを使うことで一番いいことだと思うのは、その人との距離が近くなること。ネットの向こうにいる人に握手をするような感じで使えばいいんじゃないかな。

ネットのことがよく分からなかったら、無理にいろんなことはしないで、まずは「ここに私の主張が載ってます!」というものをひとつ作っておけばいいんじゃないでしょうか。便利なツールがひとつ増えた、という感覚ですよね、今回の法律改正って。