109シネマズ名古屋で「図書館戦争」を観る。有川浩さんが書いた小説の実写映画化。ボクは児玉清さんがああいう役で出演したことに愛を感じましたよ。

映画『図書館戦争』公式サイト

メディアに対する取り締まりを正当化する法律“メディア良化法”が施行されてから30年がたった日本。読書の自由を守るための自衛組織“図書隊”の隊員にかつて助けてもらった笠原郁(榮倉奈々)は、憧れの図書隊員になる。担当教官・堂上篤(岡田准一)の厳しい指導を受け、女性で初めて図書特殊部隊に配属された郁。そんなある日、図書隊とメディア良化委員会の対決が避けられない出来事が起きる。

引用元:映画『図書館戦争』 – シネマトゥデイ

ボクは2年前から映画をよく観るようになりました。けど、映画に対する予備知識はゼロなんです。本編の前に流れる予告編をたまたま観るくらい。ポリシーがあるわけじゃなくて、生活の中に映画情報を入れている時間がないだけなんです。

だから、児玉清さんのファーストシーンで「おおっ!」となったんです。読書好きで知られていた児玉さんですからね。だからかぁ…と思ったんですが、ここを書くにあたってネットを検索してみたら、有川さんの思いがあったんですね。

『図書館戦争』実写化 – 有川日記 – Yahoo!ブログ

私がプロデューサーに信頼を預けた理由はたくさんありますが、その一つが稲嶺についての
処置です。

私個人の希望として、
「私にとって稲嶺は児玉清さんしかあり得ないので、図書基地司令には稲嶺でなく稲嶺の
遺志を継いだ別のキャラクターを立ててほしい」
というものがありました。
原作で人気の高いメインキャラクターの一人を敢えて封じてくれというのは、かなりの無理難題だと
思いますが、プロデューサーにはこれを快く了承していただけました。

引用元:『図書館戦争』実写化 – 有川日記 – Yahoo!ブログ

この経緯を全く知らなかったんです。でも、亡くなっている児玉さんが出演されたということは何かあるな、と感じたんですよ。こういう配慮に、作品への愛を感じたんです。

そういう作品だから、丁寧に作られている。物語の世界を、まんべんなく取り上げている。笠原のキャラクター、堂上のキャラクター、物語のテーマなど、どんな切り口から見てもおもしろい作品でした。

で、ここを書くためにいろいろ検索していた中で、公式の「図書館mini戦争」というショートストーリーがありました。ほぼサイレントの展開ですが、セリフがなくてもこうやって伝えられるんだなあ。