事務所で名鑑に載せる写真撮影。19年連続、19回目の作業。混雑していなかったので、例年以上にサッと撮って、パッと終わる。

この作業は、毎年履歴書に貼る写真を撮ってるようなもの。そして、プロフィールの記入は「あれ? 学校を卒業したの、西暦何年だっけ? あ、平成に直したら何年だっけ? あの時の資格、いつ取ったかなあ。書き記しておかないと…」という感じの作業。これを毎年やっていると、自然と過去と未来の仕事を見つめることになる。

過去の仕事を全部載せることはできないから、選ばないといけない。そして、こんな仕事をしたい、ということをアピールするために、写真を撮る。プロフィールに載せた仕事の内容と写真の印象で、選ぶ人のお眼鏡にかなうかどうかが決まるんだよね。

アピールしなければ自分のやっていきたい方向には進めない、ということを早い時期に気づいて、どうすればいいか考えてきました。ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンティーの「パーソナルブランディング」を読んでからは、アイコンということを意識するようになったなあ。

こういうことをやりたい、ってのは、毎日考えていてそのやり方が見えてくるものであって、その方向に自分を近づけようとしてもなかなか向かって行かないもんです。一日で0.01度、角度を修正できればいいほうです。それが積み重なったら、角度は大きくなるんですよね。

相手に自分がどう思われたいかを完全にコントロールすることはできない。自分が発信したものから受け取ってもらう印象しか、自分を形づくるものはないのかもしれない。だったら、もっといろいろ発信しないといけないなあ、と思っています。