きのう、109シネマズ名古屋で「リアル〜完全なる首長竜の日〜」を観た。潜在意識の中の出来事が現実のように見えてきて、観終わってもしばらくその夢から覚めることができませんでした。

自殺未遂が原因で1年も眠り続ける幼なじみである恋人・淳美(綾瀬はるか)を救い出すため、浩市(佐藤健)は昏睡(こんすい)状態の患者と意思の疎通が可能となる先端医療・センシングを受けることに。センシングを繰り返し淳美の潜在意識に接触していくうちに、浩市は不思議な光景を見始めることになる。現実と仮想の境界が崩壊していく中、浩市は淳美と幼少時代を過ごした島へと足を運ぶ。

引用元:映画『リアル~完全なる首長竜の日~』 – シネマトゥデイ

観始めはずっと違和感がありました。どこかが、何かがおかしい。それは相手の意識の中に入っているからだと思ってたんですが、現実の世界のはずでも、その違和感がある。今観ているものは意識の中なのか現実なのか、ボクも区別ができなくなってきたのかな…と思いました。

そして、観続けていくと、自分の中で整理できた世界がひっくり返ってしまって、もう一度整理し直していかないといけない。さらにもう一回あった、とボクは感じたので、観終わったらもうどこが潜在意識でどこが現実なのか、さらにぼんやりしてしまいました。

でも、それは「よく分からないなあ」というぼんやりではなくて、何か自分の固定概念を揺さぶられるようなぼんやり。現実世界にあるはずのないものが見えてきてしまうようなぼんやり。すべてが分かったあと、ボクはもう一回観たくなりました。

綾瀬はるかサンが見せた真剣で強い表情をしたシーンが印象的。ボクは「ハッピーフライト」や「映画 ホタルノヒカリ」のイメージが強かったので、真逆とも言える表情に惹かれました。あと、松重豊さんが出た、あるシーンがどうしても「孤独のグルメ」に見えちゃって…。そう見えるのはボクの修行がたりない。