ふとんの中で目が覚めると、どうもいつもと様子が違う。
外は薄暗い。あれ…? と思いながら体を起こそうとしても
起きあがることができない。腰のあたりをガシッと
押さえられてる感じで、そのせいか肩も動かせない。
ふとんの中から全く出ることができないまま、しばらく
じっとする。次第に冴えていく頭で、今がどういう状態が
必死に考えた。

「なんなんだ、このぼーっとした感覚は…? それに
外も薄暗い…。今はいったい何時なんだ…? そういえば
一度起きた気がする…。 そのまま意識がなくなって…。
確かそのときは朝10時くらいだったはず…。でも、
外はまだ薄暗いし…。でも、自分の推理が正しければ
10時から二度寝してるはずだ…。てことは…。まさか…?」

枕元の携帯電話になんとか手を伸ばしてボタンを押す。
暗かった画面が明るく光る。そこに現れた時刻は…

「2:30 PM」

昼過ぎぃ? うそぉ? わー、寝過ぎた! そうか、
外は雨降ってるからこんだけ薄暗いんだ! 
起きれないのは寝過ぎて体が痛いだけか!
きょう一日損したー! わー、もったいない!
こんだけ寝てた自分が怖いわ!

以上、寝過ぎたあとに状況が分かって、背筋が凍った話…。