「ウェブ進化論」の梅田望夫さんと「日蝕」で
第120回芥川賞をとった平野啓一郎さんが、ウェブ世界に
ついて対談したものをまとめた「ウェブ人間論」を
読みました。ウェブ世界で生きるということや、
本や音楽といったものがウェブ世界に飲み込まれていって
しまうのか、ということなど、なくてはならなくなった
ウェブというツールに対してどう向き合っていけば
いいのかが、お二人の対談を通して見えてきます。
詳しくはぜひ読んでいただきたいですが、ボクは
読み終わってちょっと思いました。これからウェブ世界と
どうつきあっていくのかはきちんと考えるべき問題だと
思うんです。ウェブを使ってこういうことをすると
こんなことが便利だよ、でもこの部分は気をつけようね
ということをまずは理解して、それから、じゃあ私は
こんなリスクがあるなら便利かもしれないけどいらない、と
取捨選択することがもっともっと大事になって
くるでしょうね。

例えるなら、車。車は目的地まで速く行くことができるし
好きな時間に出発できるし、いい車乗ってれば女の子に
モテます(最後のメリットは微妙ですが)。でも、
維持費はかかるし、お酒飲んだら絶対運転できないし、
女の子に「アタシと車、どっちが大事なの!」と
言われることもあります(最後のデメリットはもっと
微妙ですが)。メリットとデメリットを自分で考えて
移動手段が欲しいから車は必要! とか、お金かかるから
車はいらないや、と取捨選択します。ウェブに対しても
きちんとこういうことをしないといけなくなってくる
時代に入りつつあるのでは?

なんて、ここを読んでくださる人はウェブのメリットなんて
十分分かってらっしゃるから、こんなことおまえに
言われなくても分かってる! と思われたでしょうけど。
でも、ウェブを使ってないあなたの友人や恋人、それに
今いる、もしくはこれから生まれてくる娘や息子に
きちんと教えることが、ウェブ使いの先輩として
やるべきことかなあと思います。ボクはもうウェブを使って
こんなことしてるわけなんで、この本に書いてあった
ウェブから現実へどういう風にリアクションが帰ってくるか
なんてところもおもしろかったけど、あんまり書くと
長くなっちゃうしね。このあたりに興味のある方いましたら
おたより待ってます。

ウェブ人間論
ウェブ人間論

posted with amazlet on 06.12.19
梅田 望夫 平野 啓一郎
新潮社
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