自分の横にいる人のことを考える。この人は社会に出て
仕事をしてないといけないんだろうな。ボクのいる業界とは
違うんで仕事のことはさっぱり分かんないけど。でも、その
仕事を一から愚直にコツコツやっていってる。ボクから
見たって要領よくできるところもいくつかあるのに。ボクは
ほとんど相づちを打ってるだけだけど、そのタイミングは
自分でもムリがなく、気持ちよく言葉が浮かんできて、
それをこっちがポツポツとぶつけていく。どうやら同じものを
見ていることが多いらしく、ボクの一言が多少話の
切り出し方がおかしくっても、話がかみ合う。冬だけど
あったかい日曜の午後、ふたつのコーヒーカップからのぼる
湯気を見て、気持ちがあったかくなる。外では公園で小さな
子どもたちがはしゃぐ声が聞こえる。ああ、このまま時が
ゆっくりと流れればいいなあ…。

…はっ! …ん? 何を書いていた? えー、何だこれ!
何にも考えないで書いてたら、すごいことになってる!
乙女か、俺は! さっき「ハチミツとクローバー」を
5巻まで一気読みしたからか? 消さないと! …うーん、
でもまあ、これ、読み返してみるとけっこううまく
できてるかもしれないんで、このまま残しちゃおう。