「たかじんのそこまで言って委員会」を見ました。
ゲストの名古屋大学大学院教授、武田邦彦さんとのやりとりで
こんな設問があったんです。

「地球の大気の気温が上がって、北極の氷が溶けたら、海面は
どうなるでしょう?」
コップに氷を入れて、そこになみなみと水を注いで
コップいっぱいにします。この氷が溶けてもコップから水は
あふれません。この原理で、正解は「変わらない」。

「地球の大気の気温が上がったら、南極の海面はどうなる
でしょう?」
水を冷蔵庫に入れるのと、お湯を冷蔵庫に入れるのでは
お湯の方に霜が多くつきます。この原理で、正解は
「海面は下がる」。

…言われてみれば確かにその通り。なんか単純に
「氷が溶けて、水が増えて、海面が上がる」って、
いつのまにか思い込んじゃっていました。温暖化と海面の
上昇のメカニズムは「大気が温度が上昇すると、陸地よりも
海の方が膨張率が高いので、その分海面が上がる」という
説が有力なようです。

そのほか、今言われている環境問題で常識と思われている
ことについて、間違っているとキッパリ言い切って
いましたよ。ボクは番組を見て、新しい材質に変えてしまう
「リサイクル」よりも、使い捨てずにもう一度使う
「リユース」の意識を育てることが地球にやさしいこと
なんじゃないかと思いました。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか
武田 邦彦
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