新潟県中越地震のその日、ボクは東海ラジオに。これでこの現場で今年2回目の大地震遭遇。NHKは教育テレビとFM放送で安否情報を流したけど、あれを見てていろいろ考えたんですよ。


関東方面から被災地の新潟に呼びかける人が多いから、ああ、あの地方の人はやっぱり関東に行く人が多いんだ、って思ったり、アナウンサーの読み方を聞いてて、住所とコメントだけが延々と続く単調になりがちなアナウンスの読み方を観察してみたり。いや、ボクも膨大な数の震源地を読み続ける、っていう場面に遭遇したんで、なんとなく気になって。「こんなに住所流してたら、これ控えてデータベースに使えますね」って声も。もちろんそんなことやっちゃいけないし、なんか傷口に塩を塗るみたいだから思いついても思いとどまるだろうと思ってたら…。やった奴がいた!

震災おれおれ詐欺…安否情報を悪用、被災者へ送金装う

 新潟県中越地震の被災者に安否を連絡するよう伝えるテレビ番組を悪用したとみられる新手の「おれおれ詐欺」が、東京都江戸川区内であったことが26日、わかった。同区では、ホームページなどで注意を呼びかけている。

 同区や江戸川消防署などによると、NHKの番組で新潟県内の親族に連絡を求めていた同区大杉の女性宅に、25日午後零時半ごろ、男の声で「被災者をまとめ、振り込みの依頼をしたり、お金を下ろして届けたりしている。(女性の親族が)お金を必要としているので振り込んでほしい」と電話があった。男は静岡県浜松市の地方銀行支店の口座番号と「セイキ ツトム」という名義を告げ、金額は「お任せします」と述べたという。

 女性が対応を不審に感じ、「どこの方ですか」などと聞くと、「消防です」と答え、電話を切った。女性が近くの同消防署へ出向いて相談し、振り込みをやめたため実害はなかった。

 同消防署は「親族を心配している人の気持ちを悪用し、本当にボランティアをしている人にも失礼だ」として、区役所に連絡した。NHKは25日、この番組の放送を終了している。
(Yahoo! ニュースより 読売新聞 10月26日14時38分更新)

安否情報は被災者が圧倒的に見てないから無駄だという意見もあるし、そのとおりだと思うけど、心配する気持ちが少しでも落ち着くという効果もいくらかあると思います。こういうとき、人間は嬉しいほど温かいし、悲しいほど残酷なものだと思うなあ…。