フリーという生き方」を読みました。岩波「ジュニア」新書を30過ぎの男が読むのはどうなんでしょう? それでも、フリーという立場が持つ強みが何かということを教えてもらいました。

会社勤めをしている方は、決まった時間を会社に捧げなければならない。ひと月に会社に捧げた時間が、主な給料となります(手当等もあるでしょうから、全額にはならないんでしょうね)。しかし、フリーはこの「時間」をコントロールすることができます。一日をどのように使うかは、まったく自由。これがフリーの強み。これはすっごく大きいことです。

ただ、仕事が取れなかったらお金にならないわけです。コピーロボットなんてないから、仕事を取りに行く時間は、仕事を完成させることはできない。仕事を進める作業の時間は、仕事を取りに行くことができない。結果的に、会社勤めの人よりも長い時間働くことにもなるんです。これはすっごく辛いことです。

それでもフリーになった人は、ふたつを比べたら自分で時間をコントロールできる方に魅力を感じちゃった人たち。自分で道を切り開いていくことに快感を覚えちゃった人たち。ボクも快感を覚えちゃったんで、こんなことをしてるんです。

ただ、本は言っています。<フリーは隠れるための盾や物陰を持たない職種>。お払い箱だと言われても、それを受け入れなければならないフリーの宿命。そして、こうも言っています。<アイデアにどん詰まったりしたらどうしているか。僕の場合はひたすら歩くに限ります>。そうか、ひたすら歩くのか。あした、仕事に行く前に散歩することにしよう。

フリーという生き方

【写真】労働後の一杯、と、読了後の本