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名古屋を中心に活動する、ラジオパーソナリティー/スポーツアナウンサー/声優/朗読家。

映画

映画「もらとりあむタマ子」に詰まっている不思議な魅力

2013/12/08

センチュリーシネマで「もらとりあむタマ子」を観ました。元AKB48の前田敦子さんがタマ子を演じてるんだけど、これはドキュメンタリーか? あまりにも自然過ぎる。そして、彼女の魅力にどんどん引き込まれていく。

映画『もらとりあむタマ子』 オフィシャルサイト

東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田敦子)は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。

引用元:映画『もらとりあむタマ子』 - シネマトゥデイ

父親との距離感が絶妙! 好いてはいないし、かといって嫌ってもいない。ポイントは食事だね。この作品、食事を丁寧に扱ってる。そのプロセスを見ていたら親から子への愛を感じるもの。娘の胃袋をつかんでいる、って言うのかな。それを言うなら「旦那」でしょうけど。

そして、娘にとってはそれがちょっとうっとうしい。だけど、ちょっと居心地がいい。だから陥ってしまうモラトリアムな生活。

そういう生活を送ってると、世間との距離感が分かんなくなってくるんだよね。タマ子がいろんな人と会う度に、ドキドキしながら心の距離を測っているのがおかしくて! そして、時が経つにつれて自分と他人との距離がいつの間にか変わっていることに気づいてからの寂しさや焦り…これもモラトリアム生活を送っているからこそ感じるものです。

タマ子の空回りや焦りを見ていると、彼女のことが好きになる。これは前田敦子さんが演じているからだろうな。この立ち位置からちょっとでもズレると「お前がいつまでも働こうとしないから悪いんじゃ!」って気持ちになるんだろうなあ。

セリフだけじゃなくて、画面全体からユーモアがにじみ出ている作品。休日に「映画でも観るか。でもちょっと重い作品はなあ…」という気分の時にぴったりな作品です。

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