何気なく撮った一枚だが、今では当時の記録になっている。


きょうのメッセージテーマは「どんな時に写真を撮りますか」というもの。メディアスエフエム知多市PRチーム「梅子隊」のメンバー、戸田佳歩さんとの3時間半。

食べものを撮る、という意見もある中で、やはり多いのが、旅先の風景や孫と一緒にいる時、というような、思い出を閉じ込めるもの。

何年か経って見返してみると、その時の思い出がよみがえってくるのは間違いない。それは毎週しゃべっている、この局のまわりも同じだ。

メディアスエフエムでしゃべるようになって10年。始めた頃と今では、雰囲気が全然違う。

最寄りの駅、名鉄太田川駅の改修が6年前の2011年に終わった。最初の4年は、局の周りが変わっていく様子を見ながらしゃべっていたことになる。

スマホのカメラがどんどん性能よくなっていく時期でもあり、気になったものを写真に収める、ということも生活の一部になりつつあった頃。古いものが壊れていき、新しいものができていく様子を iPhone のカメラロールに入れていった。

そこに入っている一枚。2010年9月30日、とタイムスタンプが残っている。局の東側にあった、当時すでに誰も住んでいなかった団地だ。

2010年の大田町

今は壊されて、新しい建物ができるのを待っている状態。道路を挟んだ反対側には、日本福祉大学東海キャンパスができた。大学ができるなんて、10年前には思ってもいなかった。

この10年は建物が壊される、建てられるということが続いていたので、賑やかだった。その賑わいは今、人の集まる場所として続いている。建物であれ人であれ、入れ替わるということは街がいつまでも活気づいているためには大切なことだと思う。

そして、10年もいさせてもらっている自分が停滞の要素になっていないか、とも思う。変えるところ、変えないところはどこなのか、この街の10年を参考にしよう。