本番中に時空が歪んだ。言葉の力は、すごい。

旬の言葉を取り上げて、それを解説するコーナーがある。きょう取り上げたのは「地方版図柄入りナンバープレート」。

週替りのパートナー、市民パーソナリティーの松浦智美さんが解説してくれた。広告としての活用や地域の振興に役立ててもらうため、と話している中で、いつから交付されるかという話に。そこで松浦さん、こんなことを言った。

「このナンバープレートは、来年、平成28年の10月ごろから交付されます」

急にタイムスリップ。来年が平成28年なら、今は何年なんだ? 平成28年のボクは確か、あんな辛いことやこんな辛いことがあったと記憶しているが、それは幻だったのか? 来年はまた、あんな辛いことやこんな辛いことが繰り返されるのか? もしや、タイムリープってやつか、これは?

松浦さんは平然とした顔をしている。おかしい、今年は平成29年のはずだ。本当にタイムリープが起こっているのか? おそるおそる聞いてみた。

「あの……来年、って、平成30年じゃないですか……?」「え? あ! そうです、平成30年でした!」

よかった、今年は平成29年だ。というより、なんで松浦さんは今年が平成27年だと思いこんでいたんだろう……? 元号って、使わないと本当に忘れてしまうものなのか……。