2016年3月21日までの開催で、なかば駆け込みで行ってきました。愛知県美術館の「ピカソ、天才の秘密」展。かなり前から行きたいと思ってたんだけど、ギリギリになってしまった。

ピカソといえば、キュビズム。3次元のものをどう2次元で表すかということを考えた結果行き着いたもの。ボクはなぜ、このキュビズムに行き着いたかを知りたくて行ってきました。

まずはピカソの10代の絵から。とても写実的。すでに技術を身につけていたことがうかがえる。

そして、20代。青の時代やばら色の時代。青の時代って、3年くらいの短いものだったんだね。要するに、友達を亡くしてカナシミブルー、恋人ができてハッピーばら色、って時代です。

ばら色の時代から2年。いよいよキュビズム。さあ、なぜキュビズムが生まれたのか…はよく分からなかった。

絵や解説を見ていくと、キュビズムが生まれつつある筆の使い方は分かったんだけど、なんかいきなり「キュビズムでござーい!」って登場した感じ。突然こういうものが登場したら、当時の人はビックリしただろうなあ。

たぶん、写真ではできないもの、絵だから表現できるものを追求した結果なんだろうな。どういうものにしたらいいかってのを仲間と話してた時に「なあなあ、アフリカの彫刻にある顔ってさあ、なんかベターっとした感じがするけど、立体だよな。これ、なんかうまく生かせない?」ってことになって生まれたのかも。

そうやって、当時の雰囲気を想像しながら絵を観ていくのは楽しかった。美術史としては間違った解釈かもしれないけどね。

「ピカソ、天才の秘密」展