デジタルDJソフトを使ってミックスを作ったり、朗読したりする時に「ネットのメリットを十分に生かすことができないなあ」といつも思います。自由に作品をアップしていい、っていうわけにはいかないですからね…。

デジタルDJソフト「TRAKTOR」を使って、ミックスを作りました。愛知県東海市のコミュニティFM、メディアスエフエムでやっている番組が今月で2周年を迎えたので、その特別企画で使おうかなあと思っているトラックです。

企画が通ればコミュニティFMでオンエアします。でも、ここで言っても聞いてもらえる人はほとんどいないんですよね。じゃあ、ネットにアップすればいいじゃん…ってわけにはいかない。著作権の問題があるから。

オリジナルを作り出せる能力がある人はネットをうまく使うことができるけど、できたものをアレンジして別のものを生み出す能力がある人は、ネットを使って作品を発表するってのは難しいなあ。特に音楽は著作隣接権で演奏者だけでなくレーベルの許可もいるし。自分で演奏するのはOKで、市販の楽曲をマッシュアップするのはNGなのは、そういうことなんだよね。

関係者の話し合いが進んで「楽曲をそのままアップするのはNGだけど、マッシュアップ作品はOKです」ってことにならないかなあ。パソコンが普及してからの十数年で世界がガラッと変わっちゃったので、新しく決め直すくらいの意気込みでルールづくりをしてほしいです。

ということで、ボクが作ったミックスは、ネットや県域局よりも規模の小さいコミュニティFMでしか日の目を見ることはないのです。つまり、愛知県東海市に来て聞いてほしいということです。…あ、その前に、企画が通るかどうかはまだ分からないのです。NGということもあるかもしれないので…じゃあ、何のためにボクは作っているんだ?

事務所でのレクチャーの後に、名古屋市中区のワイン居酒屋「ボクモ」で朗読ライブ。Ustreamでネット配信もやっているので、こちらも著作権には気を遣う。うーん、音楽も朗読もオリジナルを作っていくしかないのかなあ。