109シネマズ名古屋で「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観る。あれ…これ…どっかで観たことある…この…金を持った人間が乱痴気騒ぎをするお下劣な感じ…あ! あれだ! 「こち亀」だ! 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公、両津勘吉が一夜で金持ちになって、本能の赴くままに生きる、あの感じだ!

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。

引用元:映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 – シネマトゥデイ

ハイテンションで突っ走る2時間59分!

上映時間が2時間59分。退屈しないかなあ…と思ってたんだけど、その心配は冒頭から吹っ飛んだ。とにかく、ハイテンション。「この作品はこんな感じで、なんでもありのぶっ飛んだものですよ」ということを示してる。しかも、そのテンションが落ちることがない。

普通の感覚で見たら、おかしいですよ。でも、冒頭で彼らなりの整合性を説かれちゃっているので「まあ、これはこれで、しょうがないのか…」と思ってしまうパワーがあるんです。おかしな世界なのに、それを正当化してしまうパワーが。…それにしても、主演のレオナルド・ディカプリオを含めて何人の裸を見たんだろう。

ジョーダンにはやっぱりカリスマ性があるんだよね

やってることは、人の道に外れているかもしれない。でも、観ている方は少し憧れる。それは、ジョーダンが力があり、生き生きしているから。魅力を感じるんですよね。そのカリスマ性に惹かれて会社に入る人が多かったんだろうなあ。ボクも、ちょっと憧れたもの。

やってることはメチャクチャ、でも自分なりの哲学のもとで行動し、それがカリスマ性を持つという、主人公のジョーダン・ベルフォード。どんな魅力があるのか、観てください…あ、でも、この作品は本当に、「こち亀」でいうところの「お下劣」で、バカバカしいですよ。