午前、名古屋市中区のスターキャットで「ダイヤモンドドルフィンズTV」のナレーション録音。

夕方に専門学校で打ち合わせがあるので、およそ5時間の空白ができました。覚えるものがあったんで、事務所に行って作業をする。途中、昼ご飯や買い物をして中抜けしたけど、ずっとソファーに座って資料を広げてました。

その間、ボクの先輩や後輩が入れ替わり事務所にやって来ては帰って行く。半日で10人くらいの方とごあいさつをしました。みなさんは事務所の用事を済ませるとサッとお帰りになる。みなさんタレントですからね。事務所でデスクワーク、なんてことはないんですよ。でも、ボクはずっとソファーに座ってる。

そのうち、だんだん「ボクはこの世の住人ではないのかも」と思うようになってくる。だって、ボクの周りは目まぐるしく動いているのに、ボクは動いてないんだもの。日常生活を俯瞰して見てるような、そんな感じ。

大航海時代に王様に異国の様子を話す航海士っていたと思うんだけど、ボクはそんな仕事をしてるのかなあ。忙しく周りが生活している中、じーっとその様子を見て、それを別の場所で話すという感じ。こんな生活してると、たまに自分だけポツンと取り残されてるような、そんな不思議な感覚になるんです。

時々「人間は社会的動物であるぞ! あんたは社会に貢献しているのかい?」と自問自答してみたり「ボクはウサギ年生まれ! ウサギは寂しいと死ぬんだぞ!」なんてわけの分からないことを思ったりします。…ウサギ、そんなことで死ぬはずないじゃん。

とにかく、結局ひとりでは生きられない。20代後半からずっとひとりで過ごすことが多い仕事をしているから、その日の出会いはひとつひとつ大切にしていきたいという気持ちが強いのは確かです。