ミッドランドスクエアシネマで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観る。作る人も観る人もみんな平等に戦っているのは、時の流れだなあと思いました。前を超えなきゃいけないし、前にとらわれ過ぎてもいけない。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 公式サイト

で、最近は予告編の動画だったり、あらすじを引用してきたりするんですが、この作品はやめときます。というか、ストーリーが漏れないよう徹底されている。こういう感じに「高地戦」もやってくれてたらなあ…。

この作品を観ているボクは、当時のTVシリーズも観ているし、劇場版も観てます。そして、シネコンでボクの周りに座っていた人たちはおそらく、21世紀になってから観てきた人たちでしょう。月曜午前のシネコンには、100人近い人たちがいました。ボクより若い人ばかり。たぶん大学生でしょう。

若い世代はこれまでの作品を一気に観ることができるから、続きはどうなっていくんだろうというもどかしい気持ちはなかったかもしれないね。ボクはTVシリーズや前回の劇場版で、その気持ちをたっぷり味わってました。それも時が流れたから生まれる現象だなあ。

前回の劇場版を超えなければ納得しない人が多い中、作っている人たちのプレッシャーは相当なものだと思います。また、観ているボクたちも過去の作品に引っ張られ過ぎることなく観なければいけないところもあるでしょう。いちいち旧作と比べながら観ていくのは、今回の一連の作品たちに対して素直に観られないぶん、もったいないなあと思います。

そういうことで、作る人も観る人も平等に時の流れと戦っていると思ったのです。むしろ、旧作を知らないまま観ることができる人たちが一番身構えずに観られるかもしれない。

時の流れと戦う覚悟があったからこそ作り続けている今回の劇場版。どう決着をつけるのか、今から楽しみです。