午前、津市のレディオキューブでCM録音。名古屋で近鉄から名鉄に乗り換え、岐阜市のFMわっちで夕方から生放送。きょうは珍しく、津から名古屋はアーバンライナープラスに乗る。しかも、社内で駅弁を食べるというおまけつき。人生初じゃないかなあ、自分で駅弁を買って、電車の中で食べるなんて。

こんな機会はないから、これぞ駅弁ってのを買ってやろう、おにぎりやサンドイッチじゃなくて、駅弁らしい駅弁だ! そう思って売店に行ったら、一種類しかなかった…。1000円を超えるその駅弁を買って、電車に乗る。

さあ食べるぞ、と思って開けたら、なんというか…。普段ぎっしり詰まったお弁当を見慣れているせいか、どうしても見劣りする。まだまだ詰められるだろう、1000円を超えてるのにこれはどうだろう…。

あっという間に半分ほど食べる。うーん、もうちょっと中身詰められるだろうなあ、と思いながら。ふと、フタの裏側を見たら、何か書いてある。

読んでみると、この駅弁の歴史だった。いつ、誰がこの駅弁を作ったのか、そして、そこからどのような改良を加えていったのか。冷めてもおいしく、肉が柔らかくなるようにする苦労、秘伝のタレのこと、など…。

読んでたら魔法にかかりました。そうか、考えてみたら、肉は冷えたら固くなるんだ! ところがどうだ、この肉は冷めているのに柔らかい! しかも、肉の味を保っている! さらに、肉と絡んでいるこのタレ! 冷めている肉の味をしっかり引き立たせているじゃないか! さっきは悪かった、これだけの技術があれば1000円以上するのは当たり前だ!

冷めてもおいしく食べられる駅弁を出すのは、きちんとした技術がいる、そして、その技術にはしっかりお金を乗せてもらうのが当たり前ですよね。ちょっと度量が狭かった。

駅弁を街で売ってるお弁当といっしょにしちゃいけないな、やっぱり駅弁を食べ慣れてないからそういうことを考えちゃうんだなあ。