きょうも高校で体験入学の授業。そこで思ったのは、才能を仕事にすることを考えないといけないなあ、ということ。

台本の舞台を夏休み中の出校日にしておいたので、それほど役作りをしなくてもいいようにしておいたんだけど、それにしても、うまい。筋をひと通り説明しただけである程度こなすもの。

ただ、ほぼ全員がどれかのカテゴリーに入る。声が小さいか、発音が明瞭でないか、早口になってしまうか。やっぱり、演技をすることには気配りができても、その前の段階である声づくりには気が回らない。ま、そりゃそうか。そういう所はなかなかアドバイスを受けることがないだろうからね。

よく説明するんだけど、ディレクターはしゃべりのプロではないけど、聞くプロです。訓練を受けた声優さんやナレーターさんの声をずっと聞いているから、耳が肥えている。なので、そういう人たちが「おっ、この声はプロの声だな」と思う声を作らなきゃ仕事にならないです。

帰りに「きょうの台本を、ひとつひとつの言葉をはっきり出すように読んでみるといいよ」って言っておいた。声づくりは高校に入学してからでなくても、今からでもできるもんね。あ、もし今から半年真面目に声づくりに取り組んで、入学した時にもう何も言うことがなかったらどうしよう。…そんな心配はしなくてもいいか。

高校から東海ラジオに向かう途中に考えたのは「才能を仕事にするには努力しかない。才能を磨く努力と、認知させる努力」だということ。これはまとめておくと、誰かの役に立つかなあ。もうちょっと考えてから、まとめよう。