朝、起きてテレビをつける。天気予報をやっていた。三時間ごとの天気で、テレビをつけているその時間、名古屋は、雪。嘘だろと思って締めっぱなしのカーテンを開けたら…。

ゆきー!

思わず愛を叫んでしまった。この場合、名前じゃないですね、ゆきは。雪が舞ってました。すぐに止んでくれてよかったけど。

午前、スターキャットでナレーション録音。午後、専門学校でことし初講義。夜、新年会。CMナレーション系のタレント事務所や広告代理店などが集まる、かなり大きなもの。

事務所ごとにあいさつをしていくんだけど、ウチの事務所は他のどこよりも目立った…と思う。ひとりだけ、牛の着ぐるみでしたからね。ボクは着なかったんですけど。着てもよかったんだけど、あれはおそらく、特注だったと思う。ジャストサイズだったもん。

参加した人の中には、ボクがこの仕事を始める前から活躍されている人や、お仕事をご一緒させてもらった人、そしてボクのことを「先生」と呼ぶ人も。「先輩」と「仲間」と「元生徒」がいっしょになっている、ボクにとって不思議な空間。

この仕事を始めてもうすぐ14年目が終わるけど、ずいぶん知り合いが増えたもんだ。そして、ボクの背中を見ている人も、ずいぶん増えた気がする。「嫌になったから、辞ーめた」とは言えなくなったなあ。そんなことしたら「これまでのことは、嘘ですか?」って言われそうだ。

そう思うのは「先生」と呼ばれてしまう仕事もしているからだろうか。教えることで、生徒が自分の生きざまを敏感に感じ取ってしまう…とも思ってるんでね。ある意味、怖いことしてると思います。