メディアスエフエムで市民パーソナリティー養成講座をしています。マイクの前で話すコツをつかみながら実際の生活でも役に立てていただければ、と思ってますが、教えているこちらも、いろいろ気づくことがあるのです。

しゃべることについてはマニュアルがあるわけではありません。どんな方法論でも、聞いている人の心に響けばOK、ということも言えるんですが、それでもやはり「これは押さえておいたほうがいいよ」ってことがあるんです。

しかし、それもどの順番で教えればいいのか、よく分かりませんでした。この講座で言えば、一番最初に知っておいて欲しいこと、これだけは知っておいて欲しいことは何かってことです。それが、教えている中でどんどん整理されていくんです。

基礎って発声とか滑舌でしょ? と思うでしょうね。はい、その通り…なんですが、それはしゃべりの仕事に就きたい人が必要なことではないか、と思ってます。今回養成するのは、市民パーソナリティー。アクセントが共通語でなくても、それが地元のアクセントなら伝わるはずだし、よっぽど問題があれば別だけど、マイクに声が乗って、それが聞き取れれば大丈夫なはずですよね。

それよりも、自分の声が他人にどう聞かれているかってことを中心にした方がいいんじゃないかと思ってます。録音したものを聞いてもらって、自分のテンションの低さにビックリしてもらい、じゃあ、どうしたら自分の思っているような感じで相手に届けることができるのか…って感じに進めてます。

これは「コミュニティFMでしゃべる人を養成する」という目的があるからこそ採れる方法論。学生はやっぱり、幅広くやらないといけないです。いろんなことに対応できるようになっていた方がいいもんね。