パロマ瑞穂スタジアムで、Jリーグ実況。J2リーグ第37節、名古屋グランパス対湘南ベルマーレは、3対2でグランパスの勝利。

この様子は、愛知県豊田市とみよし市のコミュニティFM、エフエとよた(ラジオ・ラブィート)の中継番組「GRAMPUS BEAT」でオンエアされました。

パロマ瑞穂スタジアムの入り口には横断幕があり、そこにはグランパスのJ1昇格を願うサポーターからのメッセージが書き込まれていました。

中継前の打ち合わせで、解説の元日本サッカー協会技術委員の渡辺訓兆さんは「勝つでしょう」と、力強いお見立て。その言葉どおり、4分に玉田選手からのアシストで、シャビエル選手がゴール。

その後しばらくはグランパスがベルマーレを圧倒するボールコントロール、しかし、グランパスはパスのミスから徐々に相手に主導権を奪われる。

大きなミスではない。パス交換で、選手の呼吸が合わないというようなもの。しかし、それが徐々に相手にボールが渡るきっかけになっていくんだから、サッカーは怖いものだ。

27分、ベルマーレの菊池選手が同点弾、そして40分には同じく菊池選手が勝ち越し弾。グランパスの2失点目は守備の選択ミスにも見えた。自分のゴール前にボールがあるんだから、大きく前に蹴り出して押し上げてもよかったが……。

前半が終わって1対2。リードされてる状況。これが続くと嫌だな、と思っていた後半の開始から、佐藤選手に代わってシモビッチ選手が登場。

これが大当たり! 50分、シモビッチ選手がゴールを背にして胸トラップ、そこから体を反転させてシュート。これが決まって、同点。

その4分後の54分、フリーキックのチャンスを得たグランパスは、シャビエル選手がショートパスで田口選手に渡し、田口選手がゴールを狙う。そのコースに玉田選手がいてコースを変えて、ゴール。勝ち越し。

この一連の流れ、その時はまるでシャビエル・田口・玉田選手が打ち合わせていたようだった。偶然玉田選手が触ったようには見えなかった。というか

3人目の選手が誰だったのか、放送席からは見えなかった。直接打つだろうと思い込んでいたのがいけない……。プレイヤーも実況も、視野を広く持っていないといけないことを痛感しました。

解説の渡辺さんは、ベルマーレのスタミナ切れを想定してのグランパス勝利予想をしてました。その通りになったけど、前半グランパスがミスを重ねたのは想定外。責められるミスではないんだけどね。ああいう所から流れが徐々に傾いていくのを見た、怖いものでした。

グランパスはJ1自動昇格を狙うためには絶対に負けられない試合で勝ち点3を取り、次節のV・ファーレン長崎戦を迎えます。4位のグランパスは、ひとつ上の順位にいるV・ファーレンに勝てば順位を上げることができる、大事な試合です。